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意味があれば気にしないですむ

ジャンル問わずフィクションの批評、解説やってます

映画「偽りなき者」 他人を信じるな。疑うことを疑え

※「Hideo Tube(ヒデチュー)」第六回で紹介されていた映画「偽りなき者」の感想記事です。直接的なネタバレは避けていますが、できることなら鑑賞後推奨。 小島監督の推しっぷりが尋常ではなかったので、気になって気になってようやく鑑賞。なるほど、万人…

「キングコング: 髑髏島の巨神」 弱肉強食では語れない強さ

この映画に弱肉強食というフレーズはあまりしっくりこない。神に見放された存在から消えていく、という方向性で観たほうが色々と納得できる内容だと思った。というのも、純粋な強さ比べをさせるならば、コングに知性を備えた闘い方をさせるべきではなかった…

ストーリー理解を深めたい人向けの「ひるね姫」解説

神山健治監督作品「ひるね姫」のストーリーがよくわからなかった人向けの解説記事。非常に完成度の高い作品なので、もっと理解を深めたいという人は是非、この記事に目を通して欲しい。 アーサー・C・クラークが定義したクラークの三法則の「高度に発達した…

「ラ・ラ・ランド」 渋滞に鳴り響くクラクション

最近観た映画の中でいえば、「ラ・ラ・ランド」は断トツにわかりやすかった。 夢を追い求める者ならば誰しも、何を貫き何を犠牲にするか、その問題にはまず間違いなく直面する。なぜならば、人は夢を追うだけでは生きていけないからだ。世間を無視する行動を…

「ラ・ラ・ランド」を観てきたのでアカデミー賞の話

業界人ウケする映画というのがこの世の中には一定数存在する。今年、アカデミー賞最多六部門を受賞した「ラ・ラ・ランド」もそういった類いの作品の一つだろう。 この映画を観た人ならば、容易に想像できると思う。というのも、ハリウッドの第一線で活躍する…

映画「虐殺器官」 ツッコミ不在の恐怖に、君は抗えるか

※原作「虐殺器官」を読んだ人向けの記事です。 虐殺器官という小説を一つのブラックコメディとして捉えている人は意外と少ないかもしれない。 自分にとって虐殺器官とは、最高に下品でなおかつグロテスクな形をしたブラックコメディだった。もし間違って吹き…

「沈黙 -サイレンス-」 沈黙は敗北を意味しない

ありきたりな表現かもしれないけど、力強い物語を見たなあ、とそんな印象。映画館でこんな気分に陥ったのは、イニャリトゥ監督の「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」以来かもしれない。 長崎への密入国に始まり、異国での逃亡生活。幕府に…