意味があれば気にしないですむ

虚構、創作あるいはフィクションに纏わる話

映画「ハクソー・リッジ」 信念を以て戦場を制す

 

監督 メル・ギブソン

出演 アンドリュー・ガーフィールドヴィンス・ヴォーンサム・ワーシントン

 

 

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 キリスト教と戦争の関係性について、次のようなことを考えたことはないだろうか。

 

 「聖書では人殺しを禁止しているのに、なぜ戦争は許容されるのか。人々がもし本気で神を信じているなら戦争など起こるはずはない」

 

 前168~141年に勃発したマカベア戦争。かつてのユダヤ人はローマ軍に攻め入られた際に安息日を理由に戦いを放棄した。「安息日には何もしてはいけない」という神の教えを遵守したのだ。結果、彼らは戦争に敗北した。神の教えに従い、何もしないまま彼らの国は滅びたのである。

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「メアリと魔女の花」 職人として生きていく覚悟 

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 スタジオポノックの第一回長編作品。監督は元スタジオジブリ米林宏昌

 「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」などのジブリ作品をモチーフにしながら、スタジオポノックはそれらを越えた先にあるものを描こうと目指す。

 

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「バイオショック インフィニット」 繰り返される歴史と神話

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 主人公ブッカー・デュイットは元軍人である。十六歳のとき、彼は第七騎兵隊員としてウンデット・ニーの虐殺に参加した。原住民のインディアンの顔を剥ぎ、その野営地に火を放つうちに、ブッカーは大量殺人に対して快楽を見出していく己の姿を自覚する。内に秘めた残虐性に畏怖した彼は、その罪の意識から逃れるため洗礼によって第二の人生を歩むことを決意する。洗礼名ザッカリー・カムストック。洗礼によって生まれ変わったはずの男は、しかしながら、歴史がかつてそうであったように同じ過ちを繰り返すのだった。

 

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