スタジオポノックの第一回長編作品。監督は元スタジオジブリの米林宏昌。
「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」などのジブリ作品をモチーフにしながら、スタジオポノックはそれらを越えた先にあるものを描こうと目指す。
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主人公ブッカー・デュイットは元軍人である。十六歳のとき、彼は第七騎兵隊員としてウンデット・ニーの虐殺に参加した。原住民のインディアンの顔を剥ぎ、その野営地に火を放つうちに、ブッカーは大量殺人に対して快楽を見出していく己の姿を自覚する。内に秘めた残虐性に畏怖した彼は、その罪の意識から逃れるため洗礼によって第二の人生を歩むことを決意する。洗礼名ザッカリー・カムストック。洗礼によって生まれ変わったはずの男は、しかしながら、歴史がかつてそうであったように同じ過ちを繰り返すのだった。
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