暫定語意

虚構、創作あるいはフィクションに纏わる話

アニメ「Devilman Crybaby」 デビルマンが抱える矛盾とは

Netflix配信のWebアニメーション作品。原作は永井豪。監督は湯浅政明
原作は未見。本編のネタバレ含む感想です。

 

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 「デビルマン」を知らない世代にとって、そのタイトルから連想されるのはヒーローものの作品群である。世界的に有名なのはDCコミックスの「スーパーマン」「バットマン」、MARVELの「スパイダーマン」や「アイアンマン」。国内だと、やなせたかしの「アンパンマン円谷プロダクションの「ウルトラマン」や藤子F不二雄の「パーマン」が代表的なところである。いずれに共通するのは悪役に立ち向かうヒーローなる存在が登場する点である。

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性格類語辞典[ポジティブ編][ネガティブ編] 創作のオトモに

 

幽遊白書」や「HUNTER×HUNTER」の作者で知られる漫画家の富樫義博氏が以前、このような言葉を残して話題を攫ったことがある。

 

漫画家のステップとして応募した人へ:話の勉強をしてください。苦労するのが嫌なら凄いキャラを作ってそいつが動くのに任せてください。漫画家になりたいのなら絵を描いている暇なんてないはずです。

 

 

 話の勉強というのは、創作の方法論、すなわちドラマツルギーのことだろう。話を作り込むのが不得意な作家志望に対し、富樫氏はキャラクターを作り込むことを要求している。この発言に疑問を抱いた人も多いかもしれない。漫画の優先順位としては、キャラクターより物語の展開や演出ではないか。ストーリーが良ければキャラクターなど二の次ではないか、そう考える人も中にはいるかもしれない。

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一周年おめでとうキャンペーン

 

 ブログを更新し始めて丁度、一年が経過した。節目なので内省的に内政的なことをやろうと思う。内政的とはいっても、内閣改造じみた大袈裟なことをやるつもりはない。過去記事を振り返りながら暗中模索するだけである。無論、フィクション縛りという当ブログの指針を根底から覆すつもりはないので、そこは安心してもらいたい。

 

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