監督 ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン
出演 ダグラス・ブース、ジェローム・フリン 他
芸術家というのはよく奇人・変人を指し示す言葉として用いられる。万能人とまで呼ばれたレオナルド・ダ・ビンチや、パフォーマンスとして奇人を演じたサルバトール・ダリはその例に漏れないだろう。常識に囚われず空想の世界に浸り自由気ままに生きる、それが世間一般の人々が抱く芸術家のイメージだ。
芸術家は人々の理解の外にあるものを生み出そうとする。想像力を限界まで働かせ、誰もが予想もしてなかった世界を構築する。無論、それは芸術の目指す一つの目標地点だ。彼らの興味が世間一般のものとは多少ズレていたとしても、それは当然だといえる。職業柄仕方のないことなのかもしれない。