暫定語意

虚構、創作あるいはフィクションに纏わる話

性格類語辞典[ポジティブ編][ネガティブ編] 創作のオトモに

 

幽遊白書」や「HUNTER×HUNTER」の作者で知られる漫画家の富樫義博氏が以前、このような言葉を残して話題を攫ったことがある。

 

漫画家のステップとして応募した人へ:話の勉強をしてください。苦労するのが嫌なら凄いキャラを作ってそいつが動くのに任せてください。漫画家になりたいのなら絵を描いている暇なんてないはずです。

 

 

 話の勉強というのは、創作の方法論、すなわちドラマツルギーのことだろう。話を作り込むのが不得意な作家志望に対し、富樫氏はキャラクターを作り込むことを要求している。この発言に疑問を抱いた人も多いかもしれない。漫画の優先順位としては、キャラクターより物語の展開や演出ではないか。ストーリーが良ければキャラクターなど二の次ではないか、そう考える人も中にはいるかもしれない。

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一周年おめでとうキャンペーン

 

 ブログを更新し始めて丁度、一年が経過した。節目なので内省的に内政的なことをやろうと思う。内政的とはいっても、内閣改造じみた大袈裟なことをやるつもりはない。過去記事を振り返りながら暗中模索するだけである。無論、フィクション縛りという当ブログの指針を根底から覆すつもりはないので、そこは安心してもらいたい。

 

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映画「スリー・ビルボード」 その炎は誰を焼く


監督 マーティン・マクドナー
出演 フランシス・マクドーマンド、ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェル

 

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 よく晴れた休日の午後、気分転換にあなたはドライブへ出掛ける。お気に入りのバンドのCDをオーディオにセットし、缶コーヒーを啜りながら自慢の愛車で田舎道を走り抜ける。そしてその道中、不思議な光景を目の当たりにする。道路と芝生しかない開けた平地に、赤い看板が三つ並んでいた。看板には次のように書かれている。

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